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シラムレン草原へ
翌2012年9月16日、今日はシラムレン草原へ向かう日。 内モンゴルといえば、ジンギスカン陵や中国四大美人の昭君墓が有名だが、最近の友達の旅行スケジュールには墳墓関係が一切入っていない。 墓に行くから運が落ちるので今後の旅行にも一切入れるつもりが無いとのこと。確かに西安の始皇帝陵は世界遺産だがただの山に過ぎないか・・・。エジプトのピラミット等も行かないのだろうか? 今日は中国の国内旅行社「内蒙古大漠風光旅行社」のパッケージツアーに参加する。どこまで日本人であることがばれないか。。。


シラムレン草原
シラムレン草原

シラムレン草原の場所



呼和浩特国賓商務大酒店

呼和浩特国賓商務大酒店

呼和浩特国賓商務大酒店を七時半に出発し、集合場所の伊利広場へ。この付近はイスラム街となっており、エキゾチックな建物が並んでいる。 角には清真大寺(右の写真)もある。観光バスはこの角で待っていた。
バスに乗り込む。バスはあちこちでツアー客を乗せていく。但し他のツアーのツアー客も間違って乗り込んだりする。ガソリンスタンドでツアー客の交換を行ったりなかなか目的地に向かわない。
途中広州の男性とその彼女のオーストリア人が乗りこむ。そしていつも集合が最も遅い2人の韓国人が乗り込む。 一人は山東省の韓国企業に勤めている方で、もう一人は旅行で中国に来ている。
オーストリアの女性と、旅行で中国に来ている韓国人は英語しかしゃべれないのに対し、山東省の企業に勤めている韓国人は中国語がべらべらで態度も中国人そのもの。オーストリア人の彼女を持つ広州の方はさすがに国際感覚があり非常に紳士だ。
またこれからともに行動をする甘粛省から一人でこられた中国男性も乗り込む。 彼は私の友達を非常に気に入ったようなので、独身かと聞くと奥様と3歳の子供があるようで, さらに現在失業中とのこと。
オーストリアの女性は日本に来た事がないのに何故か日本語を多少話せる。 中国語、英語、ドイツ語、日本語で会話する面白い旅行になった。
清真大寺

清真大寺

ツアー客が全員そろうと、バスはようやく出発しフフホトの北にある大青山山脈を越えていく。バスの中ではガイドさんが馬の乗り方を説明している。右を引っ張れば右へ、左を引っ張れば左へ、手前に手綱を引っ張れば速度が落ちる、けっしてお尻を叩いてはいけない等。
観光バス

観光バス

大青山山脈を越え武川の交差点を左折してまもなく休憩所に着く。
呼倫貝你接待中心

呼倫貝你接待中心

まもなくシラレムン草原のフルンベア(呼倫貝你)接待センターに到着する。 このように多くの馬が繋がれていた。
呼倫貝你接待中心の騎馬

呼倫貝你接待中心の騎馬

呼倫貝你接待中心の騎馬

呼倫貝你接待中心の騎馬

この歳になるとさほど怖いものもなくなり、馬に乗ってみることにした(400元)。 日本と違って手綱を引かれない馬に乗るのは初めて。乗ってみると日ごろバス、自動車、飛行機や電車に慣れている私にとっては乗り心地は非常に悪い。こんな物に乗ってモンゴル民族はヨーロッパまで侵略したんだと思うくらい。 馬はよく調教されておりゆっくり歩いたり走ったり。走ると振り落とされそうになるし、お尻とあそこはまともに痛い。
馬は約3km先の草原の民家まで行く。ここでヨーグルト茶を振舞われる。こんなに遠くに着たらまた馬に乗って帰るしかない。休憩が終わると恋人たちが逢引したり祭りで使う敖包に向かいそれを一周して帰路に着く。友達の馬はつねに先頭を行く。私の馬は先頭になりかけると速度をすぐに落とす。友達は何度か馬に乗ったことがあるとのこと。ここの馬は乗っている人が素人か玄人かがわかるからか?
蒙古包

蒙古包

これが本日宿泊するモンゴル包。観光用に立派になっている。
呼倫貝你接待中心

呼倫貝你接待中心

騎馬が終わると昼食。中国の食事はどこでも美味しい。ここで、各人が泊まるモンゴル包の鍵を渡される。モンゴル包にはトイレがあるものと無いものがあり、友達とガイドが揉めている。結局トイレとベッドのあるモンゴル包に泊まれることになった。
呼倫貝你接待中心

呼倫貝你接待中心

ここで子羊の解体ショーが行われる。羊肉はオプションでステーキ、足の肉いずれも800元(高いね!)。われわれは広州人とオーストリア人と組んで4人で足の肉を注文した(一人200元)。
食事が終わると各自渡された鍵のモンゴル包へ。 我々が泊まるモンゴル包の中にはこのようにベッドがありその背面がトイレとなっている。 安いモンゴル包はトイレとベッドが無く床の絨毯の上で寝る(こちらが本来だと思うが。)。 気温は10度以下でおもいっきり寒い。 空調や温水がないためシャワーは浴びれず、服を着たまま寝ることになる。
蒙古包の内部

蒙古包の内部

モンゴル相撲

モンゴル相撲

14時になると屋外でモンゴル相撲と騎馬ショーが行われた。モンゴル相撲は専用のジャケットを着て行う。相撲と柔道が一緒になったような競技だ。ツアー客が地元の方と相撲をとってみるが誰一人として勝てない。
希拉穆仁草原の騎馬ショー

希拉穆仁草原の騎馬ショー

相撲が終わると大草原を疾走する騎馬ショーが行われる。馬に乗ったまま地面に置いてある布を拾うなど。馬が疾走するのはテレビか競馬以外しか見たことが無い。草原を疾走する馬々は勇壮だ。
希拉穆仁草原(シラムレン草原)

希拉穆仁草原(シラムレン草原)

これらのショーが終わると夕食まですることが無いので、昼寝中の友達をおいて草原を歩いてみることにした。草原は果てしなく続き起伏もあるので迷いそうになるのだが上の写真のように敖包が所々にあるのでそれを目印にする。とくにこの敖包は貨車が放置されており、今晩泊まる呼倫貝你接待中心を見下ろせる丘の上にあるので、これが見える範囲で行動し、帰りはこの敖包を目指して戻る。
希拉穆仁草原の夕日

希拉穆仁草原(シラムレン草原)の夕日

夕食は17:30とのことで、時間が近づくと各モンゴル包で休息をしていたツアー客が広場に出てくる。この時間になると思いっきり寒い。
呼倫貝你接待中心の夕食

呼倫貝你接待中心の夕食

そして先ほど注文した子羊の足の肉が出される。食事中オーストリア人に数少ないドイツ語で話しかけると非常に喜んでくれた。やっぱり各国の言葉10個位覚えておくと旅行がとても楽しくなる。
モンゴル舞踊

モンゴル舞踊

食後屋外でモンゴル舞踊の夜会が行われる。あれだけたくさんいた馬は草原に戻ったのか一頭もいない。
モンゴル舞踊

モンゴル舞踊

ただ気温がさらに急速に下がっているので早々に引き揚げてモンゴル包へ戻る。
呼倫貝你接待中心には便利点(コンビニ)もあり、さらに麻雀、カラオケのできるモンゴル包もある。トイレは屋外のものは最悪だがモンゴル包の中は清潔。なお水は凍るように冷たい。服を何重にも来てベッドで就寝。友達はあんなに長い昼寝をしたのに早々と就寝。よく眠れるものだ。。私はそのコンビニで購入した「二狗头(58度)」の小瓶2本を飲み干してようやく眠りにつけた。
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