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都江堰と青城山
さて、2011年7月30日は、今回の旅行での最後の世界遺産めぐり。紀元前3世紀から、岷江の洪水を防ぐために造られた治水事業の世界文化遺産「都江堰」。 水路を内江と外江に分けて水量を調節する。水路はさらに分岐して成都全体を潤している。成都は中国の内陸地にも かかわらず川が多く水が潤沢。この水が蒸発して夏は非常に蒸し暑い。またこの川の水はやがて長江(揚子江)へと 流れはるか東シナ海へと注ぐ。そしてそれとセットとなった世界遺産青城山の観光だ。青城山は五島米道の創始者張道陵が、後漢時代に布教を行った場所で道教の聖地とのこと。


都江堰
朝6:30に総府路に出て観光バスを待っていると、友達に電話がかかり道路の反対側の総府路皇冠暇日酒店の前で待つように電話がある。 このホテルは成都で有名な5星級のホテルでタクシードライバーが我々が泊まっている「成都百麗思汀城市酒店」の場所がわからないとき、「皇冠假日酒店的对面」と言うと必ずわかってくれる重要なラウンドマーク。
成都市郊外の地図

成都市郊外の地図

成都百麗思汀城市酒店

成都百麗思汀城市酒店

 上の写真のビルの9階から上が今回の旅行で4泊もお世話になったホテル「成都百麗思汀城市酒店」だ。8階まではレストラン街になっており地下1階が昨日行った中華のファーストフード店だ。ホテルの入口は正面の総府路側でなく、裏側にひっそりと小さなロビーがある。四川青年旅行社の紹介だと一泊200元(インターネットで申し込むと230元)。
蜀南竹資源博覧中心

蜀南竹資源博覧中心

観光の前にまず買い物。パンダが主食としている竹を使ったさまざまな商品が展示販売されている。入るとまずは小部屋へ連れて行かれ竹製品のセミナーを受ける。 竹の繊維でできたタオル、肌着等、歯磨き粉。一品一品が20~30元位なのでパック旅行で案内される土産物店の中では手ごろな価格。我友はこれまで(荷物になるからか)買い物を控えていたがここで思いっきり買い物(500元位)。いつまでたっても我友だけは戻ってこないので店内まで呼びにいく。ガイドさんはホクホク?
都江堰の入口

都江堰の入口

パンダが主食としている竹なのだから健康にいいとのこと。あまり理由がよくわからないが。そしてまたバスに乗り都江堰へ向かう。 ここが世界文化遺産の都江堰の入口。入場料(門票)90元。入ってしばらく歩くと吊橋がある。
内江のつり橋その1

内江のつり橋

このつり橋は子供が揺らすので足元がとても不安定。この橋を渡ってちょっと歩いて電瓶車(20元)に乗る。
内江のつり橋その2

内江のつり橋(索桥)その2

このつり橋を渡って山側に戻る。このつり橋他多くの歴史的建造物は四川大地震で大きな被害を受けたとのこと。
佳焰科技

佳焰科技

次に連れて行かれたのが「佳焰科技」という会社。ここでまた一時間近くセミナーを受ける。四川省は中国軍の兵器をつくる工場が多くあり、その技術を応用していろいろな物を作っているとのこと。そのひとつが刃物。包丁を取り出して刃を鋼鉄の管に打ち付ける。管が切れるのかと思いきや、こんな硬いものにぶつけても刃こぼれしないことが売り文句らしい。
天下幽休閑荘

天下幽休閑荘

包丁3本セットで100元。その商品を手にとって見ると、確かに刃はこぼれていないが柄の方にひびが入っている。そのうち柄が折れて刃が飛んでいくかも。 その他に水の清浄機も販売。客の靴底を吹いた雑巾を絞った水に墨をたらして清浄機に入れると真水が出てきてそれを説明員が飲むというパフォーマンス。
その後バスに乗ってこのレストランで昼食。


青城山
青城山

青城山

天然図画

天然図画

青城山の門票は90元。震災でロープウェイが壊れているため、ここも中途半端な観光となった。入口から入って石笋堂の前をとおり階段を登っていくとこの天然図画に着く。さらに全真観という建物を通って五洞天に向かう。
我友はただ只管登るだけで何も面白くないとのこと。大連市開発区の大黒山の方がまだまし。これが世界遺産?とぶつぶつ言っている。 確かにこれまで行った楽山、峨眉山,九寨溝,黄龍,大足石刻に比べたらロープウェイの壊れたこの観光地ははるかに見劣りする。それでも世界文化遺産ということもあり観光客は多い。
五洞天

五洞天

我友はここまで登ると「もう疲れた、これ以上いかない」とのことで、ここで折り返すことにした。 確かにちょっと観光地としては今一かも。
ただこの山道には右の写真のような東屋があちこちにあり、ゆっくり休みながら登れるようにはなっている。 先ほどのつまらない包丁のセミナーを1時間も聞かされるのならもう1時間早く着てもう少し上まで登りたかったものだ。
しかし空も曇っておりこれ以上登っても景色は期待できないだろう。

今回の旅行で思ったのは中国の旅行社の旅行はどうも今一。九寨溝や黄龍はバスやタクシーが無さそうなので仕方がないが、ここはバスかタクシーを使って来た方が良さそう。
青城山

青城山

街子古鎮

街子古鎮

帰りに立ち寄った街子古鎮。青城山の南の成都市崇州市にある。ここの駐車場でバスを降りて電瓶車で市街へ入っていく。 ここでガイドに四川の火鍋の出汁やつけタレを販売している店に案内される。
街子古鎮の電瓶車

街子古鎮の電瓶車

私は昨日我友と成都市内で購入したので買わなかったが。この古い街をアイスクリームを食べながらブラブラ歩くのは楽しい。集合場所は町で一番高い木がある広場。帰りの電瓶車は混雑しなかなか乗れなかった。 駐車場に戻って観光バスに乗車。成都市街へ戻る。
青羊宮琴台路

青羊宮琴台路

帰りのバスの中で我友はペットボトルの水を握ったままぐーぐーとお休み。観光バスの終点はどこともわからない成都市内。 仕方なくタクシーでホテルに戻ることにするが、せっかくだからこのまま火鍋を食べに行こうということになった。 タクシーに乗って「火鍋が美味しい所」へと言ったらこの琴台路の火鍋店に連れてこられた。
皇城老玛

皇城老玛

タクシーが紹介してくれたのが琴台路のこの店。満員とのことで30分位外で暇つぶしをする。店の中に入って火鍋を楽しんでいるとまわりは先ほど一緒に観光したグループばかり。ひょっとしてタクシーは大回りしたが先ほど降りた場所とここはとても近いのでは。。。観光バスはツアー客をここに案内するためにあえてここで停車したのだとわかった(我友が寝ている間に話があったのだろう。)。
美味しい火鍋を味わった後、タクシーに乗って、来たときの反対方向へ向かうとすぐに先ほど観光バスを降りた所を通った。そしてタクシーは天府広場の下の長いトンネルを抜け、総府路の成都百麗思汀城市酒店に着いた。 今回の旅行は急に電力不足対策で長期休日が決まったことと、直前に北海道旅行に行ったこともありいろんな面で調査・準備不足であった。成都の郊外に世界自然遺産のパンダ基地があるなど旅行から帰ってきてから初めて知った次第。
なお今日の一日旅行の代金は観光バス、昼食、景点の入場料を含め260元(約3,300円)。文句は言えないね。但し都江堰及び街子古鎮の電瓶車(それぞれ20元、30元)及び動いていなかった青城山のロープウェイ(片道70元予定)は含まず。
成都へ 楽山大仏と峨眉山 峨眉山 パンダ基地と成都市内観光
九寨溝 黄龍 大足石刻 都江堰と青城山
成都双龍空港~帰国
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