ホーム

氷ノ山周辺の滝

晩秋の兵庫県中・北部の滝めぐり

八淵の滝の見学後、琵琶湖から小浜、舞鶴を抜けて豊岡のビジネスホテル(豊岡スカイホテル)に宿泊。シングルは一泊5,300円でお得。部屋もバストイレも綺麗である。この1階に居酒屋があり解禁になったばかりの蟹を賞味する。そして翌朝11月28日6:00に出発し「猿尾滝」・「天滝」・「原不動滝」の3つの滝百選の滝の観光に向う。
はYafooの地図です。適宜縮尺を変えて付近の道や位置関係を確認ください。


滝名場所 徒歩の高低
59猿尾滝兵庫県村岡町約10m
60天滝兵庫県大屋町約300m
58原不動滝兵庫県波賀町50m程度



早朝の 猿尾滝

県道から見た猿尾滝

豊岡市から国道312号線を南下して養父町で国道9号線に入り西へ向い村岡町へ。日影部落に入ると「猿尾滝」という看板があるのですぐにわかる。相棒はいつも車の中でグーグー寝ている。滝は駐車場からすぐ。早朝の7:00過ぎということもありまだ薄暗いが、本格的カメラを三脚に載せ撮影している人が二人いた。この時間は観光客がいないので撮影には最適なのであろう。
特に他に見るものも無く、この滝だけがポツンとあるようだ。 確かに猿の尾のように細くて美しい。前日の八淵の滝を経験したわれわれには、あまりにも簡単に観ることができるためちょっと物足りなかったが、爽やかな朝のこの滝は質素に水音を立てていた。
2段の滝落差66mとのこと

猿尾滝

この滝は、「猿尾滝ヒン岩脈」で形成された高さ六十メートルの滝です。滝の景観が猿の尾ににていることから猿尾滝と名ずけされました。
ブナ、モミジ、サクラ、ケヤキ、マツなどとの自然林との調和が美しく、春は新緑の滝、夏は納涼の滝、秋は紅葉の滝、冬は氷愛の滝にその姿を変えます。
古くから妙見山名草神社の参道から仰ぐ美しい滝として知られており、村岡藩立山名公は「ソーメン流し」を楽しんだといわれております。村岡町
2004年11月28日
ここからが思い出したくもない不祥事を起こしてしまう。相棒が書けというので仕方なく書く。
実は、ここから次の天滝に向う近道として、関宮町出合から山越えで天滝入口横に出られる林道があることが地図上にうっすら載っている。 この道に入り、進めば進むほど、崖は崩れているし、道も陥没しており、山肌の杉は豪快になぎ倒されている。また道上にごろごろしている石を避けながら運転しないといけない。それでも峠を越して天滝まであと一歩というところで崖が崩れていて通行不能。どうやらこの林道の入口に「通行止」という看板があったのかもしれないが、倒れており見落としてしまったようだ。相棒はグーグー寝ているので、この恐ろしい道を一人で冷や汗を垂らしながら運転していることには気がつかなかったようだ。
引き返したところ、路上の石に右前輪をひっかけパンクさせてしまった。こんなところでは携帯電話もつながらないだろうから何としてもタイヤ交換をしないといけない。さもなければ、麓まで一人が歩いて助けを呼びに行くしかない。こんな道でパンクしたと言えば厳重注意となったかも。
気がかなり動転しながらも、なんとかスペアタイヤに交換(工具が入っていてよかった。)。マーチのスペアタイヤは、トランクが小さいため通常のタイヤより小さい。したがってスペアタイヤを装着している間はABS(ブレーキ安定化システム)もハンドブレーキもきかず赤ランプが点灯している。こんな状態では高速道路なんてとても走れない。
しかし幸いにも、戻った国道9号線沿いにガソリンスタンドがあり新しいタイヤを購入して交換した。しかしそこのガソリンスタンドではスタットレスしか在庫がなかったので、どこかのタイヤ屋さんまで、タイヤを仕入れに行ってもらう始末。またボルトの向きも逆(タイヤのボルトは先が平らでない方を奥にして締めるんだ、と厳重注意。)。よくこの締め方で運転されてきましたね..。と。しかしガソリンスタンドの技術員はとても感じが良かった。
気が萎えてもう名古屋に戻ろうか、、、などと思っていたが、相棒が以外にも平然としており、またABSやハンドブレーキのランプも消えたこともあり、別ルートから天滝に向った。


前の滝トップホーム次の滝





ふたりっこの 天瀧
琴引峠の迂回路を通って天滝の入口に到達。というよりもこちらの道の方がよっぽど綺麗で早かったのかも。立派なトンネルができている。車の調子も元に戻ったようだ。天滝の入口に売店と駐車場がある。右側に、大きく「通行止」と看板が掲げられている道もある。実はこの道に出てくるはずだった。この売店からさらに先まで車でいけるのだが、先ほどの不祥事で「あつものに懲りて」の心境だったので、ここから歩くことにした(このおかげで約100m余分に登らないといけないことになった。)。


ハイキングロード

日本森林浴100選にも選ばれている。道はこのように綺麗に整備されている。ただし、かなりアップダウンがありけっこうきつい。前日の綱や梯子を登る八淵の滝の方が逆に楽かもしれない。ほとんどの人が下の売店で購入したと思われる竹のスティックを持って登っている。われわれは下の駐車場に車を停めて登ってきたこともあり、他の人たちよりもハンディーがあった。老若男女の様々な登山者は殆どの人がハーハー息を切らして登っている。相棒も結構きつそうだ。

夫婦滝

川には大小の多くの滝が次から次へと現れるので、飽きない。 岩間の滝、連理の滝、糸滝、夫婦滝、鼓ケ滝等。途中の休憩所では、遥か山上に「天狗岩」という奇岩を眺めることができる。

鼓ケ滝

主瀑の「天滝」から手前約300mのところにこの鼓ケ滝がある。この滝だけでも「主瀑」になれそうな滝である。残りの300mがさらにきつい。

休憩所で..わんちゃんも登れるよ

休憩所があり、それを曲がると落差98mの巨大な天滝が現れる。「正しく実測しました」という看板もある。確かに今まで行った滝でそんなに落差があるの?と思われるものも多々あった。さてここから一気に50mも登る階段があり天滝の中腹の対岸の滝見台へつながる。この滝見台では予想通り「天滝」全体を撮影することはできなかったが、非常にさわやかであった。さらにここから「杉ケ沢高原」へ続く道がある。


天瀧

天瀧 落差九八メートル
天瀧は、県下最高峰の氷ノ山を源流に落差九八M(平成二年実測)と県一を誇る名瀑で、その名のとおり天から降るように流れ落ちる雄大さから、平成二年に「日本の滝百選」に選定されております。この天瀧は、古く「大和長谷寺縁起」や「役の行者本紀」にも書かれ、また弘法大師が仏運興隆の地を求めて全国行脚した際、滝の霊気に打たれて「この地こそ仏陀の我に恵み給いし聖地」と、谷の数を数えたところ、千に一つ足らなかったため、居を高野山に求めた−との伝説が残っています。また登山道から渓谷沿いの遊歩道は、原生林に囲まれ「森林浴の森日本百選」にも選定されています。
大屋町・筏区・天滝を生かす会


帰りはさくさく下りることができ、駐車場横の売店で「焼飯」を賞味する。肉や卵は入っておらず山菜だけの焼飯だったが、とても美味しかった。
往復40分とのことだが、かなり足が強い人の場合であろう。あのNHKのドラマ「ふたりっ子」のオープニングに出てくる滝は紛れもなくこの天滝とのこと。(大屋町のホームページより
2004年11月28日

前の滝トップホーム次の滝


吊橋と 原不動滝
さて、今回の滝めぐりの最後の「原不動滝」。前述の「天滝」から20km程である。ここは、入口の駐車場から歩いてすぐ。殆どの人が登山靴等履いていない。


入口の吊橋

入口で入場料大人一人200円を払う。するとすぐに巨大な吊橋を渡ることになる。実は下を見ると普通の道もあり、この吊橋の存在意義がよく理解できない。吊橋を渡りちょっと急な階段を登ると原不動滝正面の吊橋にでる。この吊橋の意味も不明。この吊橋がなくてももっと上に登ればこの滝の全貌を見れるところがある。逆にこの吊橋が景観を台無しにしているとも思える。
滝は3段で最下段の滝壺には別の滝も流れ込んでおり美しい。
3段で落差88mとのこと。
2004年11月28日

原不動滝

不動滝と不動尊の由来
昔(年代不明)、道範と道槇という僧がいました。あるとき金色の飛龍が美しい渓谷に姿を消しました。僧はその飛龍を神の化身「本尊倶利伽羅不動明王」であると思い、その渓谷の滝に身を打たせ荒行を続けたと伝えられ、そのことから不動滝と呼ばれるようになりました。
山の中腹にあるお堂は天保年間(期限1830年〜1843年)十三世宥上人が九州から神の霊を移し、それを不動堂と名づけたと伝えられている。(看板より)
さて、今回の旅はいろんなことがあった。車はどうやらパンク以外には問題がなかったらしく高速道路もすいすいと走った。原不動滝から名古屋までは270km。中国自動車道山崎ICから入り大垣ICで降りて一般道で名古屋へ。途中、中国池田ICと吹田ICの間で50分の渋滞に巻き込まれた。また名神も岐阜羽島ICと小牧の間が渋滞とのことで大垣ICから出た。
二日間の総走行距離は842km。

前のページ前の滝トップホーム次の滝次のページ