ホーム

河南省〜洛陽

七つの世界文化遺産の旅
北京新大都飯店5:00発。従業員はカウンターの隣の部屋で寝ている。 「有人マ? (ヨウレンマ?)」と言うと「有(ヨウ)!」と言って女性従業員二人が目を擦りながら出てきてチェックアウトの手続きをした。 早朝は道がすいており空港まではタクシー30分程 (100元)。。

龍門石窟と鄭州

予約した中国国際航空はこれまで北京空港2楼だったので2楼に向ったが、着いてみると国際線と同じ3楼だとわかった。 2楼の1階から3楼へ連絡バスで向う。3楼は混雑していたが友達が空いているカウンターを見つけてくれる。 空港に入って待合室に着くとすぐに搭乗が開始される。 ここで友達と別れ一人鄭州へ (CA1331 7:20発)。 友達は午後から知合いの結婚式に参加するためこの一時間後のCA15で大連へ。

鄭州と洛陽

バスチケット

中国国際航空で鄭州新鄭空港に着いた。 ガイドブックやインターネットでは調べ切れなかったが、ここから洛陽向のバスが必ずあるはずと踏んでいた (というのは洛陽にも空港があるのだが北京から1日1便であまりにも便が少ないため。)。 実際この空港からは洛陽行の他開封、許昌等周辺の各都市に向うバスがあった。 この空港と洛陽の間は11:30-17:30まで1時間おきにバス便がある。 切符は空港の外にあるチケット売場で買う。 空港に到着したのが8:40だったので3時間弱待たされることになった。 空港前に並ぶバスには行き先が表示されていない。 上のチケット (領収書)にA93937と書いてあるが、これが乗車するバスのナンバープレート。 料金は領収書2枚つづりで70元。 洛陽までどのくらいかかるかと聞くと、2時間強とのこと。 そして11:00頃からバスに乗れるとのこと。 バスを待っている間また中国人に話しかけられる。その男は桂林からの帰りとのこと。 旅行かと聞くと仕事とのこと。 洛陽には龍門の他少林寺等の観光地があると話してくれた。 彼は洛陽に住んでいる人らしい。 11時にバスが来たので乗り込んで出発を待った。

洛陽市

確かに洛陽までは2時間10分。南を通る鄭少洛高速を通ったのでかなり速かった。 当然バスが洛陽駅前に行くものと思っていたが着いたのは駅からかなり離れた洛陽市政府のあたりか? 当初駅前からバスで龍門へ向おうと思っていたが、居場所が不明な現状では、仕方がないので、タクシーを捕まえ「龍門」と言うと50元だという。 今日中に鄭州に戻らないといけないため選択の余地はない。

入口前の商店街

龍門に着くと観光客で溢れていている。そして「暑い!」。 富山を出発したときは、寒かったのでセーターを含む長袖の服しかない。 観光客は殆ど半袖。 洛陽から今日の宿泊場所の鄭州への交通手段が未定なので、早々と観光せざる得ず、タクシーが到着した所から龍門石窟の入口まで足早に進む。 駐車場、商店街、広場をぬけて行くのだが入口まで1km前後ある。

世界文化遺産F龍門石窟〜賓陽三洞

入口に着くと石窟群は予想外に広いのに気がつく。 伊川をはさんで西岸、東岸をめぐって出口に戻ってくるためには最低2kmは歩かないといけない。 入場料は西山石窟、東山石窟、香山寺、白園をあわせて60元。
なお、龍門石窟は洛陽市内から12km程南にある石窟群。敦煌莫高窟、大同雲岡窟とならび中国三大石窟のひとつ。

蓮華洞

495年北魏から400年間かけて掘り続けられたというこの石窟群は、石壁の中腹にあるため、そこに備えられた鉄の階段を何度か登ったり降りたりして見学をする。その階段も観光客で詰まっている。人ごみを押し分けて急いで回るとかなり息が切れる。

石窟群

一昨日行った雲岡石窟は比較的石窟が深く石窟内に多数の石佛があるのに対して、龍門の特長は比較的小さな石窟が無数にあり、大きな物でも石洞は浅く石佛も外からよく見えることである。

蘆舎那大佛

これが龍門石窟群の代表的石佛の蘆舎那佛。唐の則天武后をモデルに彫られたという。 非常に優しい表情である。雲岡と同様に石佛は一体ではなく、友達沸が多くいる。

伊河

西側の石窟の見学が終わると伊川を渡り東側の石窟の見学となる (が時間の都合で西側の見学だけですませバス乗り場へと急ぐ。)。 龍門のバス乗り場に行くとバスは満員で乗れない。 仕方なくタクシーを捕まえ「洛陽駅」と言うと60元という。 急いでいたので「OK」と言い駅へ向う。 運転手が「洛陽駅」からどこへ向うのかと聞くので「鄭州」と言うと、この時間は汽車がないと言う。 それでは「長距離バスターミナルへ」と言うと「OK」と言ってそちらへ向った。

洛陽長距離バス乗り場

ここがタクシーの運転手に連れて行かれたバスターミナル。 チケット売場がわからずうろうろしているとタクシーの運転手が「ここ」と言う。 つまり正面にある駐車場の料金所のようなこの建物がチケット売場。 鄭州まで30元。チケットを買いどのバスかと聞くと、正面に停まっているバスとのこと。 怖そうな女性の車掌のいるバスに乗ると、「前走 (先に進め)」と言うので他のバスかと思い 外を見回していると、「可以座 (座ってもいい)」と言うのでこのバスに間違いないことがわかった。

鄭州バス西駅

バスの出発まで30分程あったので水を買いに行こうとしたら、こわい車掌が「どこに行くのか」 と言うので、「水を買いに」と言うと、あそことここだと言われる。 キオスクのような店にはビールもあったので缶ビールを2缶買ったが缶が錆びてさらに埃だらけ。 ティッシュで飲み口を良く拭くと真っ黒。 バスの中でくつろいで靴を脱いでいたら、「靴を履け」とこわい車掌さんに注意される。
バスはこんどは北側の「雀連高速道路」を通る。 空港から洛陽に来たときの「鄭少洛高速道路」に比べかなり古い高速道路。 ともあれ、なんとか鄭州に着いた(らしい)。
鄭州駅前かと思ったら想像もつかないわけの判らない西長距離バスステーション。 仕方なくタクシーを捕まえ本日宿泊する「紅珊瑚酒店」へ行ってくれと言ったら「知らない!」と言う。 しかたなく予約表の住所を見せてたら「ああ、駅前」と言って11元で連れて行ってくれた。

鄭州駅前

ようやく鄭州駅前の「紅珊瑚酒店」に着く。一泊260元 (約4,000円)/人。 この写真はホテルの窓から撮影したもの。 鄭州駅前は深夜まで、そして早朝から人で溢れている。 夜はホテル内の30元の火鍋バイキング。 一人用の鍋が出てきて、羊肉、野菜等の食材はいわゆるバイキング。
翌朝はこの旅行で初めてホテルで朝食。 9:40鄭州空港発なので時間に余裕がある。 7:00に駅前からタクシーに乗って「余裕をもって」空港へ。 空港についておもむろにチケットを見るとなんと持っているチケットは予約したはずのフライト中国国際航空CA1332 (9:40発)でなく1時間前の便の中国東方航空CZ3115 (8:35発)と気づいて青ざめる。 時計を見るとなんとか間に合いそうだったので急いでチェックイン。ヒヤリとした。 搭乗口に着いたときは既に搭乗が開始されていた。 北京空港に着いたのが9:35だったので、14:20発の関空行きのフライト (全日空NH160)まで相当待たされてしまった。 (おわり)

鄭州市

参考情報:
@鄭州駅前の長距離バスターミナルから洛陽、少林寺には5:50〜19:30まで20分〜30分おきに便がある。 洛陽までは2時間強。 少林寺は洛陽の手前のため2時間弱と思われる。 駅前のターミナル以外からでもかなり便があると思われる。 汽車については、洛陽まで0:03〜9:23,13:15〜23:40まで約30分ごとにあるが、9:23〜13:15まではまったくない。所用時間は約1時間30分。料金は10元〜20元。
A北京首都空港は1楼は (主に)中国東方航空,2楼はそれ以外の大手中国民航。1楼と2楼は隣接している。3楼は中国国際航空と海外航空会社。2楼と3楼の間に無料の連絡バスがある。 但し中国国内の小さな航空会社は1楼〜3楼に分散している。
オリンピックの前だからかライターの持ち込みは禁止。喫煙室も閉鎖されている。

前のページトップホーム