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北京市〜明十三陵,長城

七つの世界文化遺産の旅
今日は友達が北京は初めてということもあり、北京郊外観光の日で友達が「北京青年旅行社」の観光バス旅行を申し込んでいてくれた。 万里の長城(中国では単に「長城」という)は6回目であるが、もうひとつの世界文化遺産「明の十三陵」は初めて。 中国語の観光バスに乗るのも初めてでこのハードな旅行中唯一のんびりできる旅程である。

明十三陵

価格は明十三陵定陵入場料(通常60元)及び長城の入場料(通常45元)及び昼食を含めて130元/一人(約2,000円)。 もしハイヤーをチャーターすると日本語が通じるドライバーの場合入場券を別にして1,000元(15,000円)なので格安である (但しインターネットでハイヤーも日本から予約できる。中国旅行も便利になった。)。 このような中国語のみの格安旅行の予約は普通の日本人には出来ない。 中国の友達のおかげである。
バスはホテルまで向えに来てくれる。送迎時間は7:00。 バスがホテルに近づくとバスの運転手から友達の携帯に電話がかかってくる。 バスのナンバーは「?888」とのこと。小型のバスだが空調も効いている。 中国では観光バス・長距離バスにかかわらず座席にすっぽりカバーがかかっていて、前座席後のポケットが使えない。 ペットボトルを買うと膝の上か隣の人との間に置いておくかしかない。 これがいつも奇異に思うところ。 なおバスにすでに十人位の観光客が乗っている。 しかし「青年旅行社」の観光バスの割にはすべて中年のご婦人。 当日は中国では平日のはず。 友達に中国の女性は平日はいったい何しているの、と聞くと(冗談だと思うが)毎日旅行とのこと。 我々のホテルへ寄った後、バスは何件かのホテル(というより寄宿舎や旅館)を回り、最後に某病院の近で男性数人を含む若者のグループ5〜6人を乗せた。

北京青年旅行社の観光バス

世界文化遺産D明十三陵〜 定陵正面

明十三陵は北京ほ北方約50kmの昌平区の天寿山の東、北、西の三面にあり、このような陵墓が1ケ所にまとまっているのは世界でも珍しい。長陵(成祖)、献陵(仁宗)、景陵(宣宗)、裕陵(英宗)、茂陵(憲宗)、泰陵(孝宗)、康陵(武宗)、永陵(世宗)、昭陵(穆宗)、定陵(神宗)、慶陵(光宗)、コ陵(熹宗)、思陵(思宗)の13陵からなる。 一般に開放されているのは地下宮殿がある定陵、最大の長陵と昭陵の3陵とそれらに至る神道である。 この観光旅行では、どこに行くのかなと思っていたら「定陵」であった。

定陵地下宮殿

地下宮殿へはこの陵墓の裏面から入る。地下4階位の深さである。 この中には皇帝の棺がある。 ただし副葬品は日本人が戦争中に盗んで持っていってしまい今は空とのこと。 また中国でも日本と同じように棺のまわりにお賽銭(?)が多く投げ入れられいた。

地下宮殿出口

定陵は十三代皇帝(神宋)と2人の皇后の陵墓である。1583年に建築が始まり3万人が6年かけて建築したとのこと。 清に征服されたあと荒廃したが、1785年に清の乾隆帝が修繕した。1956年〜1997年に再度発掘が始まり大量の貴重で珍しい文物が発見されている。 。

定陵正面

地下宮殿の出口は正面にある(本来の入口?)。観光客が多いため後側に入口を新設したのであろう。

博物館

定陵正面右側に博物館がある。撮影禁止と書いてあるが、だれもが撮影し、警備員2名も見てみぬふりをしている。このように美しい冠や宝石類が飾ってあり、女性客たちは美しさに息を呑んでいた。

昼食

昼食のため、途中で土産物店に立ち寄る。 この土産物店には小さな展示室があり、そこで説明を受けたあと売場へ通される仕組みである。 メノウ等の彫刻が多く販売されていた。
昼食はこの売場の2階の食堂だ。 左の写真のように、我々のバス以外の観光客も共同で利用するようで、ひとつのテーブルに10人揃うと料理がでてくるというシステム。 早く食べるためにはちょうど10人になりそうなテーブルを見つけるか、他の観光客を呼び込むかしないといけない。料理は大皿8品。
ビールは別料金とのことだが、注文している人もいなかったので我慢。

長城

北京の長城といえば西の「八到嶺」と東の「慕田峪」が有名であるが今回は前者。 熊楽園入口から入る(何故長城に熊がいるのかちょっとわからないが。)。 バスの中でガイドに歩いて登るかスライダーに乗って登るか聞かれる。 おばさんたちは当然スライダーで若者達は自力登山。 自由時間は2時間。 スライダーは登山、下山で60元。その他に1元で何か小さい文字が並ぶチケットを買わされた。 日本に帰ってから何かと思ったら見たら「太平遊人意外障害保険単」と記載されていた。 つまり保険で、「意外」な事故が発生した場合、障害及び医療費2万元を支払うというもの。 2万元=30万円なので、保険には期待せず事故に巻き込まれないよう注意して乗るべきであろう。

熊楽園長城入口

以前このようなものあったかな?と思いながら熊楽園から入る。 途中「月の輪熊」が沢山いて、その奥にスライダー乗り場がある。

スライダー

スライダーに乗るのは初めてだが、確かに楽。 長城は歩いて登るものと思っていたがこのスライダーは相当な高所まで行ってくれる。

世界文化遺産E〜八達嶺長城

万里の長城は年年修復が進み、現在はこのように綺麗に整備されている。 観光客は多い。まだまだ上まで登れるが、斜面がきついのでほどほどに引き上げる。

熊楽園

さてスライダーで快適に下山し、熊楽園で熊と遊ぶ。 熊は餌をもらうときに人間のかっこの真似をしてくれる。 人間が両手を挙げれば熊も両手を挙げるなど。 りんごの餌を買って熊にあげるのは本当に楽しい。
バスに戻ると、自力で登山した若者達もすでに戻っていた。
北京に戻る途中、北京の土産物専門店に寄ってくれる。ここは北京市内に比べかなり安い。
その後、朝、客を拾った逆の順番で客をホテル、宿舎に下ろしてくれる。 ホテルで一休みしたあと、王府井で夕食をとることにした。 ホテルの前からバスで地下鉄「車公荘」駅に行き、そこから地下鉄に乗り「復興門」で乗り換え 「王府井」駅で降りる。 ここで有名な「四川飯店」で夕食。 日本ではとても味わえない程美味しかった。本場の四川料理であろう。 但し夜寝ていると胃がひりひりし何度か目が覚めた。

王府井

さて明日は友達と別れ単独行動。北京空港7:20発の鄭州行きフライトだ。ホテルを5:00頃 出発しないといけない。

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