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阿蘇・高千穂・五家荘の滝

阿蘇山周辺の滝めぐり

世界有数規模の外輪山を擁し雄大に噴煙を上げる阿蘇山。 阿蘇山の外輪山の外側には「菊池渓谷」の「四十三万滝」、外輪山の内側には「数鹿流ヶ滝」、そして外輪山を南東に越え、神話の国「高千穂」に入ると「高千穂峡」の「真名井の滝」、そしてそこから西進すると山深い「五家荘」の近くに「栴檀(せんだん)轟の滝」がある。
はYafooの地図です。適宜縮尺を変えて付近の道や位置関係を確認ください。


滝名場所 徒歩の高低
86四十三万滝熊本県菊池市100m以内
88数鹿流ヶ滝熊本県南阿蘇村0m
97真名井の滝宮崎県高千穂町50m以内
87栴檀轟の滝熊本県八代市泉町100m以内



菊池渓谷の四十三万滝
九重町飯田高原にある「つくしみ山荘」を7:30発。「(旧)やまなみハイウェー」を通り九重連山を越える。 阿蘇の外輪山まではそのまま直進。途中「菊池方向」へ右折して県道45号線に入り、阿蘇外輪山の尾根の広大な草原を、左手に阿蘇山を望みながら抜けていく。途中「大観峰展望台」があり、天気が良ければ阿蘇山を一望できる。当日は残念ながら全体的にかすんでいた。

菊池渓谷


竜ケ渕・天狗滝

菊池渓谷の駐車場は、正面入口の上(阿蘇側)と下(菊池市側)にある。滝道までは下の駐車場(有料)の方がなだらかで楽に行ける。 我々は下の駐車場に駐車し、滝入口まで県道を歩いて戻る。滝の入口には売店もある。入山料(100円)が必要。折り返し地点の「広河原」までは片道1kmとのこと。広河原までの中間地点に「竜ケ渕・天狗滝」があり、橋からながめることができる。
四十三萬滝の由来
菊池渓谷の代表的な滝の一つである。周辺に林立する老木と雄大な渓谷は見事な調和を呈し、落下する清流は岩に砕け飛瀑して藍色の渕をつくり、自然の極致美を映じている。昭和9年に九州日々新聞社が景勝地募集を行ったところ、43萬票を獲得第一位になったことからこの名前が付けられたともいわれているが古老の話によれば一日の平均流水量が43万石(約7.8万t)位と変わらないからそのように呼ばれていたともいう。
昭和63年3月建立
熊本森林管理署・菊池渓谷保護管理協議会
現地の看板より

四十三万滝

滝百選の「四十三万滝」は、なかなか良いアングルで撮影できない。この写真は滝に向って右側の遊歩道から木々の間を縫って撮影したもの。

広河原

「四十三万滝」を越えるとまもなく「広河原」にでる。ここには休憩所もあり、普通の観光客の折り返し地点になっている。 ここで二組のカップルに出会う。その一組の男性は長靴を履いており、最初は釣のためかと思ったが、どうやら「四十三万滝」を正面から撮影するための川を渡りの装備のようだった。菊池渓谷保護管理協議会のホームページ
2005年8月12日

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阿蘇の 数鹿流ヶ滝
「菊池渓谷」から再度外輪山へ戻る。そして外輪山の峰を南に向かい「豊後街道(清正公道)」に入る。まもなく「かぶと岩展望所」があり、阿蘇山を一望できる。 外輪山の内側(阿蘇側)はどこも絶壁であり太古の阿蘇の噴火のすざましさが偲ばれる。

阿蘇山



阿蘇外輪山を下り、二重ノ峠に着いたら、西側(外輪山の中側)へと下ると、まもなく国道57号線に出る。 国道57号線を南下し左折し国道325号線へ入るとすぐに「阿蘇大橋」を渡る。 この橋の上から左手に「数鹿流ヶ滝(すかるがたき)」が見える。ほかに手軽に鑑賞できるところがなさそうなので、うっかり通り越さないよう注意!橋の西側しか滝を望むことができない。付近には滝を見学するための駐車場もなく、また下り道も簡単には見つかりそうにないので、この橋から撮影するしかなさそうだ。

車は九州東海大学の入口あたりに駐車して、歩いて橋に戻って撮影した。阿蘇山と外輪山の水を集めて落ちる素朴な滝である。

数鹿流ヶ滝

建久2年(1911年)この地で行われていた巻狩りは、「下野の狩」と呼ばれ「富士の巻狩り」の手本となったが、その巻狩りの際、数頭の鹿が逃げ場を失い渓流に流れ落ちたところから、数鹿流ヶ滝と名付けられたと言われている (旧長陽町ホームページより)。
2005年8月12日

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高千穂峡と 真名井の滝
「真名井の滝」は、高千穂峡の象徴である。高千穂峡は、その昔阿蘇火山活動で噴出した溶岩流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、急激に冷却されたために柱状節理の懸崖となった渓谷とのことで、昭和9年11月20日名勝・天然記念物に指定されている。 付近には、「真名井の滝」以外にも「七ツヶ池」と呼ばれる歐穴や「槍飛橋」などがある。 ビールの宣伝にも出てくる幻想的な滝である。阿蘇からは国道325線を東に南下する。とても良い道で走りやすい。


高千穂市街に入ると「高千穂峡」という看板があるので、それにしたがって進む。高千穂神社の前を通り越し、峡谷にかかる橋を渡ると第一駐車場(無料)がある。この奥にはさらに第二駐車場がある。それぞれ公衆トイレがある。第一駐車場は満車であったが、なんとかもぐりこみ駐車できた。第一駐車場、第二駐車場ともお店がならんでいる。ここでヤマネとザル蕎麦を賞味。川魚の塩焼きはとても美味い。

高千穂峡

第一駐車場からは、橋のたもとの遊歩道を約50m位下りていくと高千穂峡入口の橋に到達する。あいかわらず酷暑である。 ここからは、国道218号線の陸橋をかなり高いところに望む。 高千穂峡の奇岩、甌穴等を楽しみながら遊歩道を下流に向って歩く。

真名井の滝

炎天下の中、しばらく進むと高千穂峡のシンボルの「真名井の滝」のある岩壁に挟まれた狭い瀬に出る。数時間待ちでボートに乗ったカップル達がこの滝の下の瀬に漕ぎ出している。
2005年8月12日

高千穂峡のボート乗場

さらに進むと、コイが飼ってある池がある(実はこの池から流れ出ているのが「真名井の滝」)。 次の橋の先にボート乗場がある。
帰りは、第一駐車場まで登るのが大変だったので、丁度来た巡回バス(100円)に乗り込み駐車場へ戻った。高千穂町役場ホームページ

ここから国道218号線へ戻り西進し「せんだん轟の滝」へ向う。
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五家荘の 栴檀轟の滝
国道218号線を西進し、緑川ダム・船津ダムの先で国道485線へと左折し「五家荘」方面へ向う。すると、すぐにこの国道は離合困難で極端に細い「酷道」になる。 「二本杉峠」まではガードレールはあるものの曲がりくねった絶壁の道であり、対向車との離合のため何度かバックをしないといけなかった。

「二本杉峠」を越すと国道は広くなるが、すぐに「せんだん滝」の看板があるのでそれにしたがってまた細い林道へと右折する。 以降は細い林道が多々分岐しているので「せんだん滝」の看板を見失わないように注意して進む。

入口の売店

長々と細い林道を進むと、ようやく売店がある滝入口の駐車場に到達する。

栴檀轟の滝

「せんだん轟の滝」は、熊本県内随一の高さ(落差70m)を誇る豪快な滝で、五家荘では滝のことを「轟」と呼んでいる。この滝の名は、かってこの付近に栴檀の木が多く自生していたことから付けられたと言われている。以前は険しい谷の奥にあったため長い間幻の滝と言われていたとのこと。平成元年に梅の木轟公園吊橋が出来、そこから滝壷まで遊歩道が整備されて間近で見られるようになった。小原川下流で五箇庄手前には「昇竜の滝」や「梅が枝の滝」もあるらしい。この滝は落差38mあり、岩の間をゆるやかに伝い降りる女性的な滝とのこと。
駐車場にある看板を見ると、滝は売店の裏をまわるとすぐ見えるように思えるが、実際は滝壷まではかなりの距離がある。 滝が見えるところまでは、さほど距離がないが、滝壷までは50m以上下らないといけない。滝は山肌を豪快に流れ落ちており、「秘境の滝」という感をうける。
駐車場まで戻ると、茶店のおばあちゃんにお茶をご馳走になる。
八代市役所ホームページ

2005年8月12日
翌日は佐賀県の2つの滝の見学に行くため、宿は佐賀県多久に予約してあたったので、九州自動車道を目指して西の泉支所(旧泉村役場)方面へ進む。 滝から泉支所までの林道も舗装はされているものの、とても険しく細い道が延々と続き分岐も多い。 支所を越すと秘境ムードに満ちるダム湖の「平家湖」の脇を通る。ともあれ何とか国道443号線に到達した。 これを北上して「御船IC」から九州自動車道に入った。「鳥栖JC」から長崎自動車道に入るとまもなく「金立ハイウエーオアシス」に着く。 ここで夕食をとった後、「多久IC」から一般国道に出て東多久駅前のビジネスホテルで宿泊した。

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