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北京市〜頤和園

七つの世界文化遺産の旅
翌27日は頤和園見学のため6:00にホテルを出発。 午後から山西省大同へ向うためなるべく早く出発することとした。 地下鉄北京駅から地下鉄1号線(環状線)に乗り西直門駅で地下鉄13号線に乗り換え五道口で下車。 昨年までは1号線及び2号線は1元(15円)、その他に乗り換えるときは2元(30円)であったが、今年は一律2元になっていた。 なお13号線といっても実際は環状線の1号線、東西を結ぶ2号線、北の郊外を巡る13号線、2号線の延長の「八通線」及び市内からオリンピック会場を結ぶ5号線の5本しかない。 自動改札の工事も進められているようだが当日はまだ人手による改札。

頤和園

地下鉄13号線の五道口駅は地上駅。タクシー15元(220円)で頤和園東宮門に着く。 頤和園は北京の観光地の中で最も好きな場所である。 観光ガイドなどでは「イーハーユェン」と単に書いてあるが、3文字とも日本人には難しい2声で「イエン」のように太字の部分を強調しないとタクシーの運転手には通じない。 私の発音は、友達に「一花園」(イーファユェン)に聞こえると注意された。 なお「頤和園」は入場料30元で7:00に開園するが、「徳和園」「文昌院」「拝雲殿」及び「蘇州街」はオプションでさらに30元/人必要。個別だと1ケ所10元。但しこれらがオープンするのは8:30。 当日は上の図のピンクの破線に沿って観光。

世界文化遺産B 頤和園


昆明湖

「頤和園」は万寿山とその南に広がる人造湖(昆明湖)で構成される中国最大規模の皇室庭園。 入口から入るとまず仁寿殿につきあたる。「徳和園」の入口を探してもみつからない。 後で判ったのだがまだ7:30。 ここが開くのが8:30。 仕方がないので昆明湖に沿う美しい回廊を西進し石丈亭で朝食。 パンとソーセージとジュース。

拝雲殿、仏香閣

8:30になったので別料金の「拝雲殿、仏香閣」に入る。 「徳和園」「文昌院」の見学は時間の都合上あきらめた。 「拝雲殿」の左右の階段を登っていくと「徳輝殿」に達し、さらにきつい階段を登ると「仏香閣」に達する。ここからの昆明湖の眺めはすばらしい。

香岩宗印之閣

「仏香閣」の右側に出口があり、万寿山頂上の「集香界」に達する(無料)。 地図を見ると出口は、入場した「東宮門」よりも「北宮門」の方が近いことがわかる。 万寿山を北に下るのは初めてである。 下る小路には石の隋道などあり面白い。そして香岩宗印之閣に達する。辺りでは多くの男女が踊りの練習をしていた。

蘇州街

北宮門に向うと后海にかかる橋から可愛い蘇州街が見える。 先を急ぐ我々はこれをやり過ごし、北宮門からタクシーに乗る。 タクシーの運転手に「北京駅へ」と言うと断られ、地下鉄の「西直門」までしか行けないとのこと。 仕方なく西直門から地下鉄で北京駅へ。

大同へ

11:00前にホテル(中安賓館)に戻りチェックアウトして北京駅に向う。 大同までは約600km。約6時間である。 友達は北京駅の手前の商店で山ほど食料品を買い込む。「ひまわりの種」「かぼちゃの種」「ソーセージ」「果物の燻製」「バナナ」。。。。 6時間も汽車に乗るともなるとこの位の準備も必要か。 北京駅の待合室は相変わらず込んでいる。 改札が始まると一斉に乗客が改札口へとなだれ込む。

路線図(太い黒線)

新空調一等快速寝台

我々が買った切符はなんと「新空調軟座快速寝」(新空調一等快速寝台)でこの列車で最も高い4人用のコンパートメント。 144元の意味がわかる。しかし2,000円で非常に豪華な気分が味わえる。

コンパートメント

コンパートメントは4人用であるが、我々の2人しか乗客がいなかった。 中国では、寝台車には必ずポットがある。 本来中国人は茶が好きだが、最近はカップラーメン用だ。 テーブルの下に大きなゴミ箱がある。

K43号快速列車

発車まで時間があるので、ホームへ降りてみた。 K43号は甘粛省の蘭州及び嘉峪関行き。 終点までは大同への5倍以上の距離がある。 列車はかなり長く、また予約してある車両からしか乗れないため運が悪いとホームを相当歩かないといけない。 駅でも多くの菓子や果物を販売している。 菓子、果物を食べ続けながら過ごすのが汽車旅行だ。 窓は綺麗で、外の風景も車内から撮影することができる。

切符

まず、切符は駅の改札で挟を入れられる。 さらに乗車のとき各車掌さん各車両で切符を確認をする。 車内で車掌さんが切符と座席札を交換する (車掌は座席札を整理する名刺入風フォルダーを持ち、そこから座席札を取り出し乗客の切符と交換しそれにしまう。どの座席が埋まっていりか管理するためである。)。 車掌は下車の前に切符を客に返し座席札を回収する。 また下車駅でも駅の係員に切符を見せないといけない。

山西省へ

汽車は北京駅を出発すると、非常に険しい山岳地帯を多くのトンネルをくぐりながら張家口へと向う。 途中の山々はアルプスのように美しい。 北京からトンネルに番号が振られており張家口まで第65号トンネルまである。 張家口からは高原が開け、山羊や羊の放牧が見られる。 また山西省に近づくにつれ石炭列車と多く行き違う。 汽車の中では北京から離れるにあたってアナウンスがなくなるので、目的地に着いたかどうかは時間で判断するしかない。 また駅に停車するたびに駅名を確認する必要がある。

山西省大同駅

大同駅からはタクシーで宿泊場所の宏安国際酒店へ。タクシー代は7〜8元(140円程度)。 チェックイン後タクシーの運転手が紹介してくれた秦福楼大酒店で夕食。二人で148元(約2,000円)。 大同は刀削麺(硬い小麦のめんまを包丁でそぎ落とす)が有名で、魚の形をした麺が美味しかった。 山西省の料理は塩分が少なく健康的である。
夕食後ホテルへ直帰。 明日も昼過ぎの汽車で北京に戻るので、早起きして「雲岡」観光に行くからだ。 ホテルは330元(約5,000円)でこの旅行の中では最も良かった。
参考情報:
@大同へ
○汽車 2等は27元〜54元
//北京駅 2:29,7:45,12:05,18:50,23:47
//北京西駅 8:25,8:50,9:14,10:14,13:25,14:57,19:18,20:19,21:00,21:13,23:03,23:36
//北京北駅 7:32,18:31
所要時間約6時間
○バス 100元
//六里橋長距離バスターミナル //7:10,7:40,8:20,9:00,9:40,10:20,11:00,12:00,13:20,14:40
//趙公口長距離バスターミナル14:30,15:00,16:00
//様龍公趙口バスターミナル 8:30,14:00,15:00,16:00
場所については前頁の地図参照。
A頤和園へのバス
//地下鉄1号線の公主墳駅→公主墳南バス停→バス(437線,704線,374線)(頤和園新建宮門下車)
//地下鉄1号線の五果松橋駅→五果松橋南バス停→バス(952線)(頤和園新建宮門下車)
//地下鉄環状線西直門橋駅→西直門バス停→バス(808線)(頤和園下車)
//地下鉄環状線前門駅→前門→バス(690線)(頤和園下車),前門西→バス(808線)(頤和園下車),
//地下鉄13号線五道口駅→五道口バス停→バス(331線,690線)(頤和園下車)
等 北京公交のホームページから調べることができる。但し中国語ではあるが。
日本語から中国語への変換及び発音はピンイン変換サービスがお薦め

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