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春の関東の滝々

東京でも始めるぞ、、、滝めぐり

4月1日から東京に勤務。ここでの約1週間はさすがに精神的にも体力的にも疲れた。東京は人が多い。4月第2週の土曜日は天気も良く暖かかったので、滝を見に行きたいという欲求を抑えることができなかった。
春天很暖和。
はYafooの地図です。適宜縮尺を変えて付近の道や位置関係を確認ください。


滝名場所 徒歩の高低
29払沢の滝東京都桧原村100m以内
22袋田の滝茨城県大子町100m以内



東京の滝〜払沢の滝

転勤によって滝めぐりの相棒と離れてしまった。今までのようにマーチ君では行けないので電車とバスを使うしかない。

前日はちょっと酒を飲みすぎて、7:00過ぎに目がさめた。洗濯等していたら出発が8:30になってしまった。

さて、最寄の西船橋駅へ。駅でSUICAにたっぷり(といっても3,000円だが)チャージして出発。土曜日だというのに総武線は乗客が多い。 またこの時間帯には中央特快がない(が休日ダイヤなので停車する駅が平日よりちょっと少い。)。立川駅から五日市線直通の青梅線に乗り換える。また満員。皆山岳方面に行くのかと思ったら次の西立川駅で多くの乗客が降りた。 今日は家族連れで「昭和記念公園」でお花見をする人たちが多いようだ。拝島から先の五日市線は単線でいっそう電車は空疎になった。 これでいい。折角都会の喧騒から逃れているのだから。

秋川駅を越えると車窓からなだらかな山々が覗き気分が弾む。東京にも2000m級の山々があることを地方の方はご存知か?

武蔵五日市からはバス。「払沢の滝入口」に行くバスは1時間に1〜2本はある(西東京バス)。どんなに年期が入ったバスかと思っていたら新しく感じの良いバスが来た。 料金は460円。乗客の多くが地元のお年寄。

バスの車内で流れるテープは「火災の原因の一位は放火、家の周りに燃えやすいものを置かないように」というような、「あれするな、これするな」の放送が多かった。

「払沢の滝入口」まで約25分かかったが、車窓から見える秋川渓谷を見ていると飽きない。檜原村本宿で、秋川は北秋川と南秋川に分かれる。バスは北秋川の方へと北上する。

払沢の滝の入口

バス停にはきれいなトイレがある。 バス停から払沢の滝の入口までには、疎らに新しくて感じの良い食堂・レストランがある。滝への入口は喫茶店の庭先と間違うようなところにある。ハイキングロードはとても良い道で起伏がほとんどない。

郵便局?

この郵便局(?)の先から、木漏れ日を楽しめる谷川沿いの遊歩道になる。

払沢の滝

約10分程歩くと「払沢の滝」に到着する。 上に小さな滝を擁する地味な滝であるが、非常に爽快であり十分リフレッシュができた。私以外に、年配夫婦や父娘のカップル、小さな子供連の母親等が観光客していた。

関東ふれあいの道〜歴史の道 このコースは北秋川橋から時坂峠をへて浅間尾根をたどり、浅間嶺付近で上川苔に下る延長8.0KMの道です。檜原村の中央を通り地形もゆるやかな浅間尾根道は中甲州道とも呼ばれ、古代から重要な交通路となっており、江戸時代頃は馬によって木炭等の生産物を運び出し日用品を運び入れる要路として、小河内や西原の人たちにも利用されていました。
現地の看板より

ハイキングロードから天狗滝を望む

滝から下る途中、約1〜2Km離れた山の斜面に「白帯状のもの」が見える。ひょとして次に向う「天狗滝」か?相当高いところにある?「結構急峻かも」と思いながら「払沢の滝入口」近くの蕎麦屋に入り昼食をとることにした。
他に客はおらず、店のおばちゃん2人が座って仲良く会話していた。「とろろおろしそば(800円)」を注文していたら、母娘と思われる二人が入ってきて後ろのテーブルについた。 どうやらその「母」の亡夫(?)は山が好きで、年中この辺りの山歩きをしていたらしい。娘はそれを懐かしむように、窓から見える「白帯状のもの」を指差しながら「お父さんと行った天狗滝だよ」と母に語っていた。

天狗滝への山道の入口から今来た林道を見る

バス停まで戻ると、「千足1.1km、天狗滝2.1km」という看板がある。千足集落まではなだらかなバス道の歩道を歩いていく。 千足から一歩林道に入ると、この道は舗装はされているものの容赦もない急峻な道である。 平坦な所がまったくなく、ひたすらもくもくと登り続ける。

天狗滝

天狗滝まであと200mというところで山道に入る。 この山道も実に急峻でありその残り200mはとても長く感じる。 天狗滝の手前に小さな滝があり、そこで滝修行をしている褌姿の若者二人がいた。天狗滝付近もとても険しく、その滝壺に着いたときは息も絶えだえであった。

綾滝

天狗滝に「綾滝700m(先)」という看板がある。今歩いた1kmがあまりにも厳しかったので少し躊躇したが、気を取り直し先へと進んだ。期待を裏切らず「さらに」急な山道であった。林は間伐され手入れが良い。綾滝は、天狗滝のようには日があたらないところにあり、木々の間で静かで爽やかな水音を立てていた。
2005年4月9日

檜原村本宿

「綾滝」でほっと一休みして、1.7km麓の「千足」集落へと膝を「がくがく」させながら急な坂を下り、さらに「払沢の滝入口」を通り越して檜原村役場のある「本宿」へと向った。 ここには、南秋川に可愛い吉祥の滝がある。この一帯はあちこちで桜が満開であり、穏やかな春の一日であった。
鍾乳洞と滝の道 このコースは、北秋川橋から千足へ、そして馬頭刈尾根へのぼり大岳鍾乳洞をへて上養沢に至る延長9.0kmのものです。途中には三段になって落ちる天狗滝、その上流に綾滝と美しい滝が続きます。馬頭刈尾根にはつづら岩、眺望の良い富士見台、又大岳沢を下ると水量豊かな大滝があり、林道をしばらく行くと全長300mの大岳鍾乳洞があります。環境庁
現地の看板より
■おわりに
今回は初めて単独の滝めぐりであった。一人で歩くと自然に俊足になってしまい、こんなに息切れするのかもと思った。これまでは、相棒がのんびり登っていたので、相棒を待ちながらあちこちで休むことができたのだろう。

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奥久慈の 袋田の滝
日本三大名瀑(華厳の滝・那智の滝・袋田の滝)の一角であるこの茨城県唯一の百選の滝は以前から知っていた。そして4月10日に訪れることとなった。
袋田の滝は、高さ120メートル、幅73メートルの大きさで、日本三大名瀑のひとつとなっています。滝の流れが大岩壁を四段に落下し、また四季折々の姿をもつことから、別名四度の滝とも呼ばれています。日本滝100選の人気投票第一位に選ばれました。
現地の看板より


西船橋駅を6:30出発。新松戸駅で武蔵野線から常磐線に乗り換えて、さらに柏駅で「常磐線長距離電車」に乗り換える。
水戸には9:00前には着いたが、結果として本数が少ないJR水郡線(水戸〜郡山)の9:23水戸発の列車に乗ることになる。列車は2輌編成でなかなか小奇麗である。最近は、ローカル電車やバスがぼろいという感覚は必ずしも正しくないようだ。休日ということもあり何人かは座れず立っていた。水戸から約1時間10分で袋田駅に着く。山手線内からだと2,950円だ。
早速帰りの電車の時刻が柱に貼ってあるので携帯電話で撮影。
袋田駅から3.2km=徒歩約30分と聞いていたが、実際は数少ない列車に合わせて袋田駅と袋田滝を往復するバスがあり、それに乗り込んだ(200円)。10分もすれば「袋田滝入口」のバス停に着く。バス停から土産物店が並ぶ穏やかな川に沿って進む。この川の上流に有名な「袋田の滝」があるとは想像しがたい。途中で川を渡ると、袋田の滝に続く歩行者用のトンネル(300円)があり、その最奥に観瀑台がある。バス停車場から約900mである。眼前に圧倒的な滝が現れる。


袋田の滝



袋田の滝の吊橋

観瀑台からトンネルを少し戻ると「吊橋」方向への出口がある。この吊橋からは滝の全景を見ることはできない。吊橋を渡ると山肌に急な鉄の階段がある。これは袋田自然研究路であり、袋田の滝の上まで続いているので、滝の高さの120m以上を一気に登ることになる。登るのは結構つらい。

生瀬の滝

しかし、ここを登ると大きなプレゼントがある。実は「袋田の滝」の上には、それよりも小ぶりだが立派な「生瀬の滝」があるのだ。岩盤も「袋田の滝」とよく似ており兄弟滝に思える。なおそこから先へも階段が続いているが、どの位時間がかかるかわからなかったのでここで下山することにした。

四度の茶屋

帰り道は、トンネルを通らずにその対岸を通った。この途中にあるのが「四度の茶屋」。ここからは滝の全景は見えないが、のんびりできる所である。ここで地ビールを頼むと「おまけ」として味噌田楽のこんにゃく等が出てくる。「袋田の滝は四季おりおりの表情がすばらしいので、また是非とも他の季節に来てほしい。冬は氷結し氷壁登りが楽しめる。」とのことであった。

袋田の土産物屋街

対岸から見た滝前の土産物天店街。桜前線は早くも常陸の国まで達していた。バスを待つ間に「天蕎麦」を賞味。またもや「おまけ」で漬物が出た。後ろでは東北訛りの一組が団欒していた。しばらくぼっとバスを待った。バスには一人旅の女性と私の二人しか乗っていなかった。

袋田駅

列車の到着の約40分も前に駅についた。駅付近には特に観光するものはなく酒屋が1件あるくらいだ。駅にはタクシー2台とバスが次の列車の到着を待っていた。運転手達は詰所でくつろいでいた。この駅前のトイレはとても清潔である。

東京へ

ようやく来た列車に乗り東京へ。
どうでもいい話だが、最近は喫煙コーナーがプラットホームの端にある。まして「喫煙場所→」という看板もなく、常磐線のような16編成(320m)の電車のホームでも、まずいずれかの端に行ってみて、なかったら他方へ行ってみるということになる。とても疲れるしがっくりくる。もう少し喫煙者に愛の手を!
2005年4月10日

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